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「坐る文化研究所」開設記念フォーラム

 昨年の春より開設の準備をしておりました「坐る文化研究所」がいよいよ、今年4月1日にオープンします。そこで<開設記念ミニフォーラム>を開催します。(開設準備室・企画担当:新埜好一にいのよしかず)事前お申し込みの方には、特別プレゼントとして先着10名様に限り「源氏物語」を読むお部屋の招待状を進呈します(下記コラム参照)。

フォーラムテーマ:「坐る文化」

講 師:山口昌伴(やまぐち まさとも)氏

山口昌伴(やまぐち まさとも)氏プロフィール
1937年生まれ。(70才)早稲田大学第二理工学部卒。
一級建築士。GKデザイン機構。GK道具学研究所所長、日本生活学会理事、
道具学会理事 専門領域:道具学、住居学、生活学
著書:『図説 台所道具の歴史』『台所空間学』『世界一周台所の旅』『地球道具考』
『和風探索』『図面を引かない設計術』『日本人の住まい方を愛しなさい』ほか多数

会場となる遠山記念館(遠山記念館ブックレットより)     
遠山記念館の洋風応接間 遠山記念館の大座敷
▲二階の洋風応接間 ▲一階の大座敷

日 時: 平成19年4月1日(日)午後2時~3時
会 場:

「遠山記念館」事務所の地下一階会議室
埼玉県比企郡川島町白井沼675、にて
「遠山記念館」データ…敷地面積9200平米、[記念館]昭和8年着工・昭和11年竣工、東棟(木造平屋約200平米)中棟(木造二階建約290平米)西棟(木造瓦葺数奇屋造約200平米)。[その他]土蔵、長屋門(欅造瓦葺)、茶室(亀山宗月設計4畳中板)。[美術館]昭和45年竣工、鉄筋コンクリート造、二階建、面積323平米。
http://www.e-kinenkan.com/

定 員: 50名
参加費:

無料(但し、遠山記念館の入場料700円は各自お支払いのうえ入場して下さい)

申 込: 「坐る文化研究所」開設準備室 企画担当・新埜 好一(にいのよしかず)
 電話090-8307-9397 niinoyoshikazu@ybb.ne.jp

山口昌伴先生の遠山記念館にまつわるコラム

道具学会のHPショーバン先生メモ乱ダムより http://www.dougu-tools.com/

飛切豪邸遠山家住宅見学

 川越からほど近い川島町の遠山邸は日興澄券の創立者・遠山元一(1890~1972)が没落した生家を再興し、老母に住まわせた。昭和8年から2年7ヶ月をかけて建築、1968年法人化して、遠山元一が金に糸目とつけずに蒐集した膨大な「お宝」は敷地内に建てられた遠山美術館でテーマ展示が続けられている。
 敷地は建坪で400坪。東棟は生家の再興を目(もく)したものだから豪農風茅葺き民家。中棟は洋室も加えた和洋折衷の、昭和初期東京風豪邸、西棟は老母の安住の家で数寄屋風造り。すべての部分に高い見識をもって創意趣向を凝らしているのでベンキョーになるナル。
 広大な造作の一大集積だから、ショーバン先生は毎回テーマをかかえて見物に通っている。今日は床(ゆか)を見に行くのだ、畳や畳縁(へり)、フローリング、人造石研ぎ出しタイル、などなど。別の日は「あかり」に注目してまわる。座敷の和風シャンデリアから廊下の壁付ランプまで、みなデザインを匠(たく)らんだ注文製作ものだから、いちいち面白い。別の日は風呂場まわりと台所。

遠山記念館の照明器具 遠山記念館の母屋
▲宮様と遠山氏がアールデコ談議に花咲いた照明具 ▲生家再興を果たした遠山家の主屋、玄関口

絶品の水道蛇口

 たとえば風呂場では3帖の脱衣室があって純和風、障子ごしに小庭が見える。壁ぎわは茶室にあるような水屋があって、そこにある水栓が銅製・細身の長頸(くび)、玉ハンドル、これまで目にした水栓ではもっとも雅趣に富んだ絶品である。

源氏物語を読む部屋

 水栓があれば茶がたてられる。ここに文机(ふづくえ)ひとつ置き、源氏物語五十四帖を置いたらどうか。
 普段はくそ忙しくて、ついに一生読み通しそびれそうな大長篇。この小部屋を「源氏物語を読む部屋」にするのだ。風呂は必ず入る。風呂からあがったら浴衣になって、つづきを読んでいく。贅沢な間取りならそういう部屋の配しかたがあるだろう─自分でそうするには、まずしこたま金を稼がねばならんなァ。
 いまはまだその序の口をやってるところだ。ところで、おトシは?ルセエ!!(うるせえ)。

『坐る文化研究所』のご案内

坐る文化研究所
所長:山口 昌伴(やまぐち まさとも)

<お問い合わせ・入会のご案内>
「坐る文化を楽しむ会」 
正会員:入会金¥2,000-/年会費¥10,000 
友の会:入会金¥200-/年会費¥1,000-

〒350-0067埼玉県川越市三光町3-2 岡田ビル2階 
電話:049-222-2141
企画担当:新埜好一(にいのよしかず)まで